本を出版して夢の印税生活だ!
一昔前までは、決して実現されない「人々の憧れ」として語られていました『印税』の2文字。
ところが電子書籍というビジネスが流通してきた今、それが誰の手にも届くところまで来ています。
ただし、いざ出版するとなったら「やはり本名を公開しなければならないの?」と気にかける人も多いはず。
今回は電子書籍を出版する際に、本名を明かさずペンネームや匿名でも販売することが可能なのかどうか?そして可能な場合はそれによりデメリットは生まれないのか?ということについて解説をしていきます。
電子書籍出版のペンネーム表記について
電子書籍で本名を明かさないで出版できるのか?
早々とその質問の回答させていただくと、その答えは「YES」となります。
電子書籍の出版の際、本名を公開せずペンネームを使用する形でもOKということですね。
今電子書籍を個人が出版できるサイトとして「Amazon Kindle」「楽天kobo」「iBook Store」などがありますが、そのどれもでペンネームを使用することが許諾されています。
本業として本腰をいれて出版業に取り組むのであれば、本名で活動すればよいと思います。
しかし電子書籍を副業で始めようと考える方にとっては、本名の公開が条件についていると敬遠しがちのビジネスになってしまいます。
なぜなら本名が公開されることで「私ネット上で書籍の販売(副業)をしていますよ~」と大々的に宣伝をしていることになりますからね。
これが本業である勤め先などに知られたら、あー大変です。
まだまだ副業を認めていない昔気質な会社が多い中、電子書籍の著者の本名公開は非常にリスクを伴うものになってしまうのです。
副業で執筆活動を行う際は、心置きなくお好きなペンネームをご使用くださいね!
Amazon Kindleでのペンネーム設定
仮にAmazon Kindleでペンネームを設定する方法について解説をしましょう。
このペンネーム設定は、原稿が完成し本を実際に出版する時のKDP(キンドルダイレクトパブリッシング)入力の際にすることとなります。
下記の『Kindle本の詳細』のタブにおいて、「著者」を入力するときに設定をします。
こちらは私Zawaが出版している「今だから稼げる厳選18の副業で毎月8万を稼ぎ出す究極の副業ハンドブック」の登録画面になりますが、『著者』の部分にその書籍の登録したいペンネームを記載します。
3行入力しなければならないのですが、上から「ペンネーム」「ヨミガナ」「ローマ字」となります。
ちなみにこの設定は「本を実際に出版するとき」に行います。
事前に税登録などをする初期設定の際は、本名を登録する必要がありますのでご注意ください!


また、Appleの運営する「iBook Store」でペンネームを使用する際は、その旨を登録後にAppleのサポートにメールをする必要があります。
ただその際にも、自分がその名称を所有していることを証明する書類が必要になりますので、Kindleと比べると少々面倒ですね。
ペンネームで出版する際のリスクの考察
ペンネームは使っても問題ない!ならばペンネームで書籍を販売することがデメリットに働くことはないのでしょうか。
これを確認するにあたって、書籍の出版が時代の流れでどう変化してきているのかを考える必要があります。
紙媒体の書籍の場合
とある購入者が本屋でどの本を買う迷っているとします。
「この本いいかな?」と思った本があったとして、その本を買うかどうかを決める判断基準のひとつに「著者の経歴や信頼性」があげられます。

どんな人がこの本を書いているのだろう?

内容を熟知した人がちゃんと執筆しているのだろうか?
実際に聞いたことのない人が書いた本を買うわけですから、その著者のプロフィールを読者は知りたいと思うのは当然です。
つまり本名を公開して、かつ著者の写真なんかも掲載をしているとそれだけで書籍の販売率は上がる傾向が強いといえます。
電子書籍の場合
では今流通している電子書籍はどうでしょうか。
電子書籍には、気軽にお手軽な価格で本が購入できる、といったメリットがあります。
特にAmazon Kindleのサービスには月額料金の読み放題コースもあり、読者は「手当たり次第よさそうな本をたくさん立ち読みができる」という傾向が強くなっています。

著者名などは関係なく、興味のある本をたくさん読みたい!
読者はその内容を熟読するよりも、広く浅い知識をどんどん取り入れていきたいという思考が強くなっています。
そしてその中でも「特にこれから役に立つ」と感じたものだけを、自身のお気に入りとしてストックするのです。
またペンネームを気軽に使用できる電子書籍業界では、私を含め実際に多くの方がペンネームで活動しているのも事実です。
そのことを読者側も理解しているので、ペンネームでの執筆にも特段気にかけることは無いのです。
そのためペンネームで電子書籍の執筆活動を行うことに対しては、特に問題はありません。
ただ、だからといって自身のプロフィールや経歴なんかをないがしろにしてはいけませんよ。
ペンネームでの執筆であろうが、「自分はこんな実績を残している!」という事実を明確なデータを添付の上読者にアピールをするようにしておきましょう。
まとめ
本名を公開せずに、ペンネームで電子書籍の執筆活動を行うことに問題はありません。
またそれによるデメリットも、この電子書籍の業界では特にないでしょう。
本業に遠慮することなく、心置きなくペンネームをフル活用して書籍販売にチャレンジしていきましょう
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